テキサスホールデムで億万長者になるまで。

テキサスホールデムで億万長者になるまでを綴っていきます。

効果的な非常識プレイ

上手なプレイヤーは、相手のアクションから、ハンドレンジを必ず想定します。

 

予想する力が優れているプレイヤーなら、リバーまでいけば、相手がどのようなハンドを持っているかある程度わかると言ってもいいと思います。

 

あなたがまだ未熟なプレイヤーで、上級者とテーブルを囲むことがあれば、

あなたのアクションは全て相手にバレてしまっている思わなければいけません。

 

あなたが素直にプレイしてしまえば、上級者はあなたのハンドをほぼ的確に想定します(最も賢明なのは上級者と同じテーブルに座らないことです。)

 

日本でもポーカーの書籍が発売されたりし、スキルアップのための情報が増えてきています。

 

ポーカーは古いゲームですから、過去にプレイヤーが模索してきた「こうやってプレイするのがセオリー」というある程度の基準があります。

 

ナッツを持ったらスロープレイすべき
Aポケットはプリフロップでレイズすべき
フロップではオリジナルレイザーまでチェックでまわすべき
など、全てのシチュエーションで言えるわけではありませんが、常識的なアクションやプレイが存在します。

 

ポーカーを覚え立ててであればあるほど、こうした常識的なプレイを目指してしまいます。

しかし上級者はあなたが模範的なプレイをしようとしていることを知っています。

 

あなたがアーリーポジションからレイズすれば、AJ+か99以上のポケットとハンドレンジを想定するでしょう。

 

フロップでAA7が落ちてあなたがCBをうたずにチェックすれば、AKを持っていて罠にかけたいのか、ハイカードのポケットを持っておりA持ちがいないことを確認したいのか、QKなどのハンドで外したのか、いずれかだと想定するでしょう。

 

そしてあなたのプレイスタイルの傾向から、あなたのハンドを高い精度で絞り込みます。

 

大事なのは、相手の予測を外すことです。

投機的なハンド

投機的なハンドとは、現時点ではそれほど強くないが、リバー、ターンなどのカードでモンスターハンドに化ける可能性のあるスターティングハンドのことです。

 

いわばドローで引き当てられるかどうかのハンドです。

 

有名なプロプレイヤーのダニエル・ネグラヌが好んでするプレイスタイルの一つです

 

主に投機的なハンドは以下のハンドです。

 

22~77などの低いポケットペア
連続したランクのカード、56oなど
同じスーツのカード、4Jsなど
同じスーツで連続したカード、89sなど
同じスーツでランクが一つ離れたカード、79sなど
89sといったスーテッドコネクターは、プリフロップの時点では、AJには約40%、TTなどオーバーペアには20%弱の勝率しかありません。つまりヘッズアップで戦うべきハンドではありません。

 

同じスーツで連続したカードなどは、ペアを作ることを期待するハンドではなく、ストレートやフラッシュを完成させ、ビッグハンドを作って相手に勝つハンドです。

また、ドローの状態でセミブラフを使ってアグレッシブに攻めるなどの手段もあります

 

スモールペアやミドルペアは、ヘッズアップでは強いため、レイズして参加者を減らすのも手ですが、ほとんどの場合ボードにオーバーカードが落ちます。

その場合相手にプッシュされると、身動きがとれなくなるため、このように投機的なプレイをする方法もあります。

主にポジションがない場合、スモールペアは投機的な方法でプレイするのがよいでしょう。

 

 

プレイヤーレベルとポットサイズ

「ビッグハンドはビッグポット、スモールハンドはスモールポット」という言葉がありますが、強い時に大きなポットをプレイし、弱いときは小さなポットをプレイする、というのが一般的なポットコントロールです。

 

これは、自分のハンドの良し悪しでポットサイズをコントロールするという考え方です。

 

これと同様に対峙しているプレイヤーのレベルによって、ポットサイズを変えることもポットコントロールといえます。

 

つまり物凄く強い上級者相手にビッグポットをプレイしているということは、かなり危険な状態とも言えます。


上級者というのは、必ず根拠があってそのプレーをします

勝つ時は大きく勝ち、負けるときは小さく負けます。勝っている時はビッグポットを、ポットが取れないと判断したときは早々に退散しているものです。

 

もちろん、上級者とはできるだけ同じテーブルに座らない、ポットを争わないのがベストですが、必ずしもそうはいきません

 

その場合、明らかに自分よりもスキルが上のプレイヤーを相手にしていると認識しているのなら、自分がナッツクラスの手を持っている場合を除き、ポットサイズを小さく保つのが無難でしょう

ポットコントロール

ポットコントロールとは、ポットに入った額を小さいものにしたり大きいものにしたりコントロールするアクションのことを指します。

 

極端な例でいうと、ナッツを持っているときは、ポットのサイズを最大まで大きくしたいので、アクションは一貫してポットサイズを大きくするために行うことになります。

 

ナッツを持つということは、あなたの勝利が確定しているわけなので、ポットサイズ=100%自分の利益となるのですから、ポットサイズはどこまで大きくなっても問題ありません。

 

ポットコントロールは、どちらかと言うとポットサイズを小さくしたい時に使われることが多い用語です。

 

ヘッズアップでフロップが開き、あなたのハンドがヒットだった場合、マックするほど弱くはないけれど、アグレッシブに攻めるほど強くない場合などに、ポットを小さく保ったままショーダウンに持込む、といった場合にポットサイズをコントロールします。

 

また、それなりに強いが、負けているハンドも複数存在するような状況で、あまり大きな額の勝負にならないようにポットサイズを小さく保ったりするのもポットコントロールです。

 

ポットコントロールを行う場合に重要なのが、チェックとコールです。

エリック・サイデル

エリック・サイデルは、1959年生まれのニューヨーク出身の天才ポーカープレイヤーです。

 

彼はバックギャモンプレーヤーとして始まり、バックギャモンを 8 年間プレーした後
彼はウォール街で証券マンに転職し、ポーカーは趣味でしていました。

 

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長年にわたり、エリックはウォール街で仕事と共にポーカーをしました。
その後、ポーカーのプロとなるために彼はラスベガスに移りました。

 

賞金総額は13億4,400万円!

 

13億!
まさに驚異的な数字ですね!

 

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エリック・サイデルが魅せたWSOPでの有名なノックアウトハンドは、映画マット・デイモン主演の「Rounders」(ラウンダース)で取り上げられました。

 

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WSOP ブレスレット獲得 8 回
WPT Championship優勝1回
これまでに$14ミリオン以上のトーナメント賞金を獲得
Poker Hall of Fame (ポーカーの名誉の殿堂) のメンバー

 

 

プレイ動画

 

 

エリック・サイデルがヘッズアップを制した名シーンです!

 

 

 

エリック・サイデル対ダニエル・ネグラヌの戦いです

 

 

 

ダン

ダン・スミスとの戦いで

サイデルが負けた動画です

 

 

 

1988年 WSOPの動画です

 

 

 

 2010年 WSOPの動画です

 

 

 KKとAAの戦いです

逆転負けをしています

 

 

 

 

 ガス・ハンセンとの戦いです

197000$にも上る戦いです

 

 

 

 ジョー・グエンとの戦いです

 

 

 

 

 Chino Rheemとの戦いです

 

 

 

 

Mike Matusowとの戦いです

 

 

ギャップコンセプト

ギャップコンセプトとは

自分からレイズするハンドとレイズにコールするハンドの強さには差があるという意味です。

 

例えば、【ハートのQ・スペードのJ】といったハンドは、スターティングハンドの中ではかなり上位にくるハンドです。

BTNでこのハンドが配られており、あなたまでフォールドでまわってきた場合、レイズインしても全く問題ないでしょう。

 

しかしオールインが先に入っていた場合、このハンドでコールするかどうかというのは難しい判断となります。

攻めることはできても受けることはできないハンドというのが多く存在します。

これはポジション、スタック量、プレイヤーのプレイスタイルなど多くの要素から見た相対的な判断となります。

 

エースがあってもコールできない

6人のテーブルでタイトアグレッシブな上級者がUTGからレイズインしており、あなたはBTNでA3oが配られたとします。

UTGのハンドレンジが77+、AT+だと想定すると、ヘッズアップ時の勝率は25%以下だと想定できます。タイトなプレイヤーであればあるほど、A3oではコールできません。

 

エースだけでコールできる

トーナメント終盤、6人のテーブルでスタック4BBのSBがオールイン、あなたはBBでハンドはA2oでした。あなたのスタックはブラインドを差し引くと残り6BBです。

4BBしかないSBのオールインは、切羽詰まった状況でのオールインなので、KやQ1枚でオールインしている可能性があります。あなたはすでにブラインドを支払っており、負けても飛ぶわけではありません。この状況はAだけでコールできます。

 

AKでコールできない

UTGがリンプイン→ミドルポジションのあなたレイズメイク3BB→COがリレイズメイク9BB→UTGがリリレイズオールイン(スタック40BB)

COの3ベットは、リスチールの可能性もありますが、ビッグペアの可能性もあります。さらにUTGのリリレイズオールインはKK、AAを示唆しています。あなたのスタックが50BB程度あった場合、これらのハンドとぶつかると被害が大きすぎるため、この状況ではAKでもコールはなかなかできません。

 

 

 

このように、ギャップコンセプトという概念は、アグレッシブであるほうが有利であるということの根拠となっています。

 

フローティングとは

今回は「フローティング」について説明します。

 

「フローティング」とはアグレッシブなアクションを行ったプレイヤーに対してコールすることです。

フローティングを行うと、ブリフロップ時にレイズしたプレイヤーに対して、自分のハンドがそれ以上に強い可能性が高いことをアピールすることによって、レイズしたプレイヤーを降ろすことができます。

 

6人テーブルでBTNで55が配られました。
MP1が3BBにレイズ→BTNコールで他は全てフォールド

フロップ:ハートJ・スペード8・ダイヤ4

MP1ベット5BB→BTNコール

ターン:クローバー7

MP1チェック→BTN10BBベット→MP1フォールド

 

ターンでのMP1のチェックは弱みを表しています。ハンドはAK、AQ、TTなどのの可能性があります。

MP1からしてみれば、フロップでのCBにコールされた時点で自分のハンドがベストハンドではないのではないかと疑います。

MP1のチェックにBTNは自分のハンドが何であるかに関係なくベットできます。

 

 

セカンドバレルを打ってきた場合

上記の例でターンでもMP1がベットしてきた場合。

ここでコールをすればフローティングになります。

リバーでサードバレルを打つプレイヤーもいますが、ほとんどの場合リバーでMP1はチェックをするでしょう。

それに対しBTNはベット。MP1が勝てるか微妙なハンドであれば降ろせます。

 

チェックレイズされた場合

MP1が一度チェックしてBTNがベット、その後にレイズをした場合

これはフローティングを利用され、逆に罠をかけられている可能性が高いです。

相手にはトップペア以上のハンドが入っている場合がほとんどだと思われますから、フォールドしましょう。